けんぽニュース&お知らせ

2020年2月3日

 

感染症に十分な注意が必要です。

年明けから、全国的に感染症が流行しています。
インフルエンザの流行レベルマップでは、ほぼ全都道府県が警戒レベルとなっています。患者数自体はやや減少傾向とはいうものの、まだまだ注意が必要です。

また、中華人民共和国湖北省武漢市において、昨年12月以降、新型コロナウイルス関連肺炎の発生が複数報告されており、国内でも患者発生が報告されています。

ふだんの生活で予防策を実施し、感染症を予防しましょう。

新型コロナウイルス感染症とは

新型コロナウイルス感染症は、過去にヒトで感染が確認されていなかった新種のコロナウイルスが原因と考えられる感染症です。コロナウイルスは、人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスで、人に感染症を引き起こすものは、これまで6種類が知られています。なかでも深刻な呼吸器疾患を引き起こすSARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)や、MERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)は過去に話題になりました。

【 感染経路は? 】

  • 飛沫感染
    感染者のくしゃみやセキ、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出。別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。

    ※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所

  • 接触感染
    感染者がくしゃみやセキを手で押さえ、その手で周りの物に触れてウイルスが付着。別の人がその物に触ってウイルスが手に付き、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。

    ※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

— 厚生労働省 電話相談窓口について —

このたびの新型コロナウイルス関連肺炎の発生について、厚生労働省では電話相談窓口(コールセンター)を設置しています。

厚生労働省の電話相談窓口

  • 電話番号 03-3595-2285
  • 受付時間 9時00分~21時00分(土日・祝日も実施)
  • 健康カード

感染症を予防するには

日常生活でできる基本的な予防策は、どんな感染症でも共通です。ご家族みんなで習慣として、ふだんから実施しましょう。

  • 手洗い
    ドアノブや電車のつり革など、さまざまなものに触れると、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
  • ふだんの健康管理
    十分な睡眠とバランスのよい食事を日常的に心がけ、免疫力を高めておきます。
  • 適度な湿度を保つ
    空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちましょう。

【 マスクの着用 】

マスクは、セキやくしゃみによる飛沫やウイルスなどの病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。セキやくしゃみの症状のある人は、積極的にマスクをつけましょう。

予防策としてのマスク着⽤は、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所で有効です。

冬の感染症

空気が乾燥し、気温が低くなる冬季は、感染症がピークを迎える季節です。冬季に問題となる感染症にはかぜ症候群、インフルエンザ、肺炎などの呼吸器感染症と、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性の感染性胃腸炎があります。

いずれの感染症に対しても、自分自身がかからないよう、また他の人にうつさないようにすることが大切です。