けんぽニュース&お知らせ

2021年02月16日

ステイホームでも運動不足にならないように。

コロナ禍となり約1年。「このところ、体重が増えた」「ストレスが解消された気がしない」など、体調に変化はないでしょうか。
習慣的に体を動かすことは、糖尿病、心臓病、脳卒中、がん、ロコモティブシンドローム、うつ、認知症などになるリスクを軽減することができるとされています。コロナ禍における「新しい生活様式」においても、生活のなかで体を動かす機会をみつけ、少しでも運動する工夫をしましょう。

運動をするメリット

運動するメリットは、これまでも数多く示されてきました。
コロナ禍となって外出自粛やテレワークが推奨される暮らしとなり、よりいっそうその利点が注目されています。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」では、「1日60分、元気に体を動かすこと」を奨励しています。通勤で歩くことや階段を利用すること、家の中で掃除したり庭の手入れをしたりすることなども身体活動です。コロナ禍においても、さまざまな場面で活動的に過ごす工夫をしてみましょう。
「1日60分」は連続した時間でなくてもかまいません。アクティブガイドでは、まずは、今より10分多く体を動かす「+10(プラス・テン)」を奨励しています。

【厚生労働省 健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)】

適度な運動・スポーツを行うことによって得られる効果
自己免疫力の向上 ⇒ 感染に対する抵抗力
ストレス解消 ⇒ メンタルヘルスの改善
体重コントロール ⇒ 生活習慣病の予防・改善
体力の維持・向上 ⇒ 筋力の維持・向上
血流の促進 ⇒ 腰痛・肩こりの改善・冷え性・便秘の解消・良好な睡眠
子ども ●発育期の健全な成長
高齢者 ●筋量・筋力の維持 転倒防止 ●認知症予防 ●食欲増進

コロナ禍の健康二次被害とは?

コロナ禍は新型コロナウイルス感染症の直接的な健康被害だけでなく、長期間の運動不足から身体的・精神的な健康を脅かされる健康二次被害も心配されています。
民間の調査によると、外出自粛などで以下のような生活習慣の変化や体への影響が報告されています。

  1. 1日当たりの歩数が減少
  2. 体重が増加
  3. 休校中に運動不足や生活リズムの乱れ、自宅学習の集中力が続かないことなどの訴え
  4. テレワークによる「肩こり・腰痛」「目の疲れ」などの不調の訴えが増加
  5. 座位時間が長くなることにより、血流の悪化や血栓ができるリスクが上昇 など

コロナ禍の運動で注意すること

新型コロナウイルス感染症は、無症状であっても他の人に感染を広げる例があります。コロナウイルス感染症対策には、自らを感染から守るだけでなく、自らが周囲に感染を拡大させないことも重要です。
屋外で運動する際は、周囲の人と距離を取り、必要に応じてマスクを着用するなど注意してください。

  • 発熱やせきなどのカゼのような症状、だるさや息苦しさ、体調不良がある場合は、運動を控えて安静にしましょう。
  • 屋外で運動する時は人に近づきすぎず、他の人が触れる場所にできるだけ触らないようにしましょう。
  • 家の中でも、インターネット動画やテレビ番組、ラジオ放送などを利用して体を動かしてみましょう。
  • 長時間の座りすぎをできるだけ減らし、できれば30分ごとに3分程度、少なくとも1時間に5分程度は、立ち上がって体を動かすようにしましょう。