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2021年6月16日

 

コロナ禍だからこそ「8020運動」に注目!

「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」(※)は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。平成元年(1989年)に、厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始しました。
「80」は、当時の日本人の平均寿命(男性75.9歳・女性81.8歳)、「20」は「自分の歯で食べる」ために必要な歯の数のこと。つまり、「一生自分の歯で食べる」ことを目標とする、歯と口の健康のための取り組みです。

歯と口の健康は、生活習慣病の予防や健康寿命(日常的・継続的に医療・介護に依存せず、自立した生活ができる生存期間)の延伸にも関わる大切なことです。
6月は「歯と口の健康習慣(6/1~6/10)」もあり、口腔ケアへの注目もアップします。この機会に、歯と口の健康について考えてみましょう。

(※)「8020」は、社会全体としての目標を示したものです。個別の医療における目標ではありません。

なぜ、歯と口の健康は大切?

むし歯や歯周病で歯を失うと、食べ物をよくかめなくなります。その状態が続くと、全身の健康状態への悪化につながるとされます。それはなぜなのでしょうか。
よくかむことができると、唾液の分泌量が増加して口の中がきれいになり、消化・吸収がよくなります。そうすると歯周病などの各種疾患の予防になるとともに、栄養バランスがよくなり、肥満防止にもつながることが分かっています。

よくかむことに大きく関わるのが、歯の本数です。厚生労働省の「平成25年国民健康・栄養調査報告」では、「何でもかんで食べることができる人」と「20本以上歯を持つ人」には、相関関係のあることが示されています。
だいたい20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足にかめることが科学的に分かっています。どの年齢層でも、自分の歯が20本以上残っている人の咀嚼状況は良好です。
歯の健康には、生活習慣が大きく影響します。80歳になった時に20本の歯をキープしているためには、今から生活の習慣を見直していくことが大切です。

歯の本数別にみた「何でもかんで食べることができる」人の割合

男性

新薬とジェネリック医薬品の負担額比較

女性

新薬とジェネリック医薬品の負担額比較

(出典)
厚生労働省「平成25年 国民健康・栄養調査報告」より

お口の中の清潔について

インフルエンザウイルスなどでは、口の中にある細菌が出すタンパク分解酵素が、ウイルスの感染を促進します。特に歯周病菌は強いタンパク分解酵素を持っているため、注意が必要です。
また、マスク生活では会話が少なくなり、口の中の乾燥が起こりやすくなります。さらに自粛生活や在宅勤務などによる食生活の乱れから、むし歯リスクがさらに増加します。
お口の中が不潔な状態だと腸内細菌のバランスがくずれ、全身の免疫力低下につながる危険性が高まることが分かってきています。

「8020」を達成するためには?

「8020」を達成するためには「歯の喪失をいかにして防ぐか」がポイントです。歯を失う2大原因は、むし歯と歯周病。むし歯予防と歯周病予防を考えた生活習慣を心がけましょう。

【 歯の健康を保つ生活習慣 】

<食習慣>

むし歯や歯周病の予防には、口内の歯垢(プラーク)を減らすことが重要です。
歯垢の増殖を防ぐには、唾液の働きを最大限にする必要があります。それには規則正しく朝昼晩三食をよくかんで食べ、間食回数を減らすなど、食習慣の見直しが大切です。

<歯みがき習慣>

歯垢を取り除くには、歯みがきが欠かせません。歯ブラシや歯みがき剤の選び方、正しい歯のみがき方を知って、歯垢を落としましょう。

  • 歯ブラシの選び方

    歯ブラシを選ぶ際のポイントは以下の4つ。使いやすいものが一番ですが、ヘッドは小さめのものを選びましょう。小さいヘッドであれば、細かいところや歯と歯の間まで磨くことができます。歯茎を傷つけないために、硬すぎるブラシは避けたほうがいいでしょう。

    • ヘッドの大きさ
    • 毛の硬さ(ふつう・やわらかめ)
    • 毛先のタイプ(平ら・山切りカット)(毛の太さ:太い・細い)
    • 柄の形
  • 歯みがき剤の選び方

    歯みがき剤は含まれる成分とその効果で、大きく以下の4つのカテゴリーに分けられます。効果などを確認し、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

    • むし歯予防系
    • 歯周病予防系
    • 知覚過敏系
    • その他(口臭予防、プラーク分解など)

    【九州大学附属図書館 ★これを見たら!今日からはみがきが変わる♪: 歯磨き粉プチ知識】

  • 正しい歯のみがき方

    (日本歯科医師会のウェブサイトへリンクします)

<セルフチェック習慣>

むし歯や歯周病になる危険性は、個人ごとに異なります。普段から自分の口内の状態をチェックし、小さな異変のうちに見つけて対策をとるようにしましょう。

<プロフェッショナルケア習慣>

歯みがきでは落とせない歯垢の除去のためや、病気を早期に見つけて治療するためには、かかりつけの歯科医院を持ちましょう。定期的に通うことで、歯の健康を保持します。

— コロナ禍で注意すべきポイント —

新型コロナウイルスの集団感染で、感染原因の可能性のひとつとして、同じ洗面所で歯みがきをしていた…との報道がありました。
歯みがきは口腔内の細菌数を減らし、むし歯や歯周病を予防します。また、ウイルス感染症予防にもつながります。十分な感染対策を実施したうえで、毎日毎食後の歯みがき習慣を継続しましょう。

職場などの洗面所で歯をみがく場合の注意点

  • 換気に留意して3 密を避け、一度に多くの人がみがかないようにする。
  • 飛沫が飛び散らないように注意しながら、なるべく口を閉じて歯ブラシを静かに小刻みに動かし、大きく動かさない。
  • 歯みがきをしながら会話をしたり、動きまわったりしない。
  • 口をゆすぐ時は勢いよく吐き出さず、顔を流し場に近づけてそっと吐き出す。
  • コックのある蛇口を使用する際は、手を触れず紙やタオルなどを使う。

出典:
日本歯科医師会「ウイルス感染予防のための歯みがきについて」より抜粋

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