けんぽニュース&お知らせ

2022年02月10日

コロナワクチン3回目の接種について。

現在、3回目のコロナワクチン接種が各地で進められています。
「私は、いつ接種できる?」「子どもはどうなるの?」

皆さんそれぞれ、いろいろな疑問や不安があるでしょう。
今回は現時点で公表されている情報をもとに、3回目のコロナワクチン接種について詳しくご紹介します。
接種に関する情報は、状況によって変更になる場合があります。最新の情報は、お住いの市町村の広報や厚生労働省のホームページなどでご確認ください。

コロナワクチンの3回目を接種したい場合は?

各都道府県では、昨年12月から医療従事者の方を中心に、3回目のワクチン接種を実施しています。それ以外の方々を対象とした接種も、順次実施を予定しています。
外国人も含め、接種の対象となるすべての方が、全額公費(無料)で受けられます。

対象者と接種時期は

新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)の対象は、以下の条件をすべて満たす方全員です。

  • 2回目接種を完了した日から、一定の期間が経過した方(※1)
  • 18歳以上の方
  • 日本国内での初回接種(1回目・2回目接種)、または初回接種に相当する接種(※2)が完了している方

(※1)「一定の期間」とは

対象 2021年12月~ 2022年2月 3月~
医療従事者などや高齢者施設等の入所者など 6カ月
その他の高齢者
(65歳以上の方)
8カ月 7カ月 6カ月
(前月より1カ月短縮)
64歳以下の方 8カ月 7カ月

(注)お住まいの自治体によっては、上記のスケジュールが前倒しになる場合があります。自治体からのお知らせを確認してください。

(※2)初回接種に相当する接種とは

次の方が、初回接種に相当する接種を受けた方となります。ただし、日本で薬事承認されているファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチン、アストラゼネカ社ワクチンのいずれかを接種している場合に限ります。

  1. (ア)海外で2回接種した方
  2. (イ)海外在留邦人等向け新型コロナワクチン接種事業で2回接種した方
  3. (ウ)在日米軍従業員接種で2回接種した方
  4. (エ)製薬メーカーの治験などで2回接種した方

接種場所は

原則として、住民票所在地の市町村(住所地)の医療機関や接種会場が、接種場所となります。詳しくは、市町村からの広報などをご確認ください。
また、インターネットでワクチン接種ができる医療機関や接種会場を探すには、下記をご覧ください。

なお、やむを得ない事情で住民票住所地でのワクチン接種ができない方は、住所地以外でも接種可能な場合があります。具体的な手続きは、「コロナワクチンナビ:住所地外接種届について」をご覧ください。

【住所地以外でワクチン接種を受けていただくことができる方の例】

※(1)~(8)の方については、住所地外接種の手続きは不要です。

  1. (1)入院・入所中の医療機関や施設でワクチン接種を受ける方
  2. (2)通所による介護サービス事業所などの利用者で、その事業所などで行われるワクチン接種を受ける方
  3. (3)基礎疾患で治療中の医療機関で、ワクチン接種を受ける方
  4. (4)副反応のリスクが高いなどのため、医師の判断により、体制の整った医療機関での接種が必要な方
  5. (5)市町村外の医療機関からの往診により、在宅でワクチン接種を受ける方
  6. (6)災害による被害にあった方
  7. (7)都道府県などの設置する大規模接種会場などで接種を受ける方(会場ごとの対象地域にお住まいの方に限ります)
  8. (8)職域接種でワクチン接種を受ける方
  9. (9)お住まいが住所地と異なる方

接種のための手続きは

ワクチン接種の手続きは、以下のような順序となります。
お住まいの自治体によっては、手順が異なる場合があります。自治体からのお知らせを確認してください。

  1. (1)市町村から、追加接種用の「接種券」と「新型コロナワクチン追加(3回目)接種のお知らせ」が届きます。(※)
  2. (2)ワクチンを接種できる医療機関や接種会場を探してください。
  3. (3)電話やインターネットで予約をしてください。
  4. (4)ワクチンを受ける際には、市町村より郵送される「封筒の中身一式」と「本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証など)」を必ず持参してください。

(※)追加接種の接種券発送スケジュールや予約受付開始時期などは、市町村により異なることがあります。

効果と安全性は

3回目のワクチン接種で、感染予防効果や重症化予防効果を高めることができます。

日本で接種が進められているワクチンは、高い発症予防効果などがある一方、時間の経過にともない、感染予防効果や高齢者の重症化予防効果について、徐々に低下していくことが分かっています。
そうしたなか3回目接種をすることで、低下した感染予防効果や重症化予防効果などを高めことができると、臨床試験や疫学研究などで報告されています。3回目接種に用いられるファイザー社と、武田/モデルナ社のワクチンは同じ種類のワクチンで、いずれも薬事承認において高い効果が確認されています。

3回目接種後の副反応は、いずれのワクチンも2回目と同様の症状が見られます。武田/モデルナ社のワクチンについては、2回目と比べて、発熱などの症状が少ないことが報告されています。
交互接種(1・2回目接種とは異なるワクチンを使用)した場合でも、十分な効果と安全性が確認されています。

1回目、2回目のワクチンを接種したい場合は?

接種が受けられる期間は、現在、令和3年2月17日から令和4年9月30日までとなっています。この期間内であれば、初回接種も受けることが可能です。

小児、小・中学生のワクチン接種はどうなる?

初回(1回目・2回目)接種の対象は、接種の日に満12歳以上の方です。このため、12歳に満たない方は、新型コロナワクチンの接種の対象にはなりません。現在、ファイザー社のワクチンおよび武田/モデルナ社のワクチンは、いずれも12歳以上が接種対象となっています。

なお接種の対象者は、今後年齢が広がる可能性があります。ファイザー社および武田/モデルナ社の新型コロナワクチンは海外で、生後6カ月~11歳を対象とした臨床試験も実施されています。米国をはじめ複数の国では、5~11歳への接種が開始されており、日本でも現在、予防接種法に基づく接種に位置づけるかについて、検討が進められています。

妊娠中の方は

ワクチンの接種は妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も対象としており、妊娠中の時期を問わず接種をお勧めしています。日本で承認されている新型コロナワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。
特に妊娠後期は、新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいとされています。感染者が多い地域の方、感染リスクが高い医療従事者、糖尿病・高血圧など基礎疾患がある方は、ぜひ接種をご検討ください。