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2025年08月06日
猛暑を乗り切る生活習慣を心がけましょう。

今年は早い時期から暑い日があり、7月以降は梅雨明け前から猛烈な暑さが続いています。
冷房の効いた屋内と、日差しの強い屋外との行き来で、体の調子を崩してしまう人も少なくありません。ちょっとした不調を見逃さず、体調を管理して夏を乗り切りましょう。
猛暑の身体への影響
「春が短かった」そう感じている方が多いのはないでしょうか。
その感覚を裏付けるデータがあります。熱中症で救急搬送された人数を、昨年同時期と比較しました。ほとんどの都道府県で、今年は人数が多くなってます。
身体が暑さに慣れないうちから気温が高くなり、私たちの健康に影響を及ぼしてきたことが分かります。
(出典)総務省消防庁 熱中症の情報
なんだかだるい、夏の体調不良
暑い日が続くと、熱中症には至らないまでもさまざまな不調があらわれてきます。
夏バテとは、暑さによる自律神経の乱れ、脱水、栄養不足などが重なって起こる全身症状。高温多湿な環境や、冷房による急激な温度変化、睡眠不足などが原因で起こる体の不調です。夏バテの症状は人によって異なり、倦怠感や疲労感が強い場合や、胃腸の不調、睡眠障害、イライラなど、さまざまな症状が現れます。
夏バテの回復期間は、症状の程度によって大きく異なります。軽い症状であれば、数日で回復することもありますが、重症の場合は数週間から数カ月かかることもあります。
●夏バテは熱中症の第1歩! こんな症状があれば要注意!
- 寝つきが悪い、眠りが浅い ・ 食欲がなく、いつもの元気がでない
- 胃もたれしやすい ・ 頭の働きが、落ちているような気がする
- めまいがあったり、息苦しいことがある ・ 汗の量が減った。汗の量が増えた
- 筋肉が痙攣することが増えた ・ 尿の色が濃くなっている
- 便秘になる ・ 熱っぽい
(出典)厚生労働省 「保健指導のあり方 地域における取組み」より
夏を乗り切る生活習慣は?
暑さから、逃げることはできません。そこで日々の暮らしを工夫しながら、体調を保つことが大切です。
具体的には、以下のようなことを心がけながら、過ごすとよいでしょう。
1. しっかり水分を補給する
胃が冷えると、消化能力が低下します。それを防ぐには、常温に近い飲料をこまめに飲むこと。 水や甘くないお茶類、コーヒーなど温かい飲み物も取り入れましょう。
2. 温度差や体の冷やし過ぎに注意する
外気温との温度差や体の冷やし過ぎは、自律神経の乱れを招きます。エアコンの風が直接当たらないようにするなどして、寒さを感じたら衣類などで調節しましょう。
3. 良質な睡眠で、疲れを取る
冷却シートや冷感シーツなども利用して、1日6~7時間は睡眠をとり、疲れを残さないようにしましょう。
休みの日も遅くまで眠らずに、朝は太陽の光を浴び、生活リズムが乱れないようにしましょう。
4. 1日3食、いつも以上に栄養バランスを心がける
朝食を抜かないこと。できるだけ一定の時間に3食きちんと食べましょう。食欲がない場合は、旬の果物や野菜などを使って、栄養を摂取しましょう。
5. 運動で汗をかく
運動を習慣づけることで、夏バテに負けない体力をつけることができます。
また少し疲れることで、眠りやすくなります。毎日20~30分の運動が理想です。少しずつ始めましょう。
夏バテ予防の食材は?
夏は、暑さで食欲が落ちがち。また、食事を簡単にさっぱり済ませようとすると、そうめんやうどんなど炭水化物に偏りがちです。
夏が旬の食材には、夏に体が必要とする栄養素を含むものが多くあります。旬のおいしさで、夏を元気に乗り越えましょう。