けんぽニュース&お知らせ
2025年10月06日
10月10日は「転倒予防の日」です。

10月10日は、日本転倒予防学会が制定する「転倒予防の日」です。
厚生労働省と消費者庁は日本転倒予防学会と協力して、「転倒予防の日」をきっかけに転倒予防の呼びかけを行っています。
転倒による労働災害は増加傾向
職場での転倒災害は、令和5年で36,058件(休業4日以上)と労働災害で最も多く、前年より2.2%増加しています。転倒災害は、休業1カ月以上と重症化するものも多く、特に50代以上の女性で多く発生しています。職場での転倒予防は、女性や高齢者も活躍できる環境づくりに重要な課題です。
身の周りの整理整頓など、転倒防止の対策に取り組みましょう。
職場での労働災害(年間 135,371人)
(出典)厚生労働省「令和5年労働災害発生状況の分析等」より
職場での転倒災害の状況
(出典)厚生労働省「令和5年労働災害発生状況の分析等」より

(出典)厚生労働省 リーフレット「事業主の皆様へ 安全・安心な職場づくりに取り組みましょう」より
家庭での転倒事故にも注意!
転倒事故は、家庭内でも増加しています。なかでも後期高齢者の事故は、前期高齢者の2.2倍にもなっています。高齢者の転倒・転落は骨折や頭部外傷などの重大な傷害を招き、これが原因で介護が必要な状態になることもあります。
加齢とともに、日常生活の中にも転倒事故のきっかけとなる危険性が増していきます。自宅内を見直して、転倒予防のために以下のような点に注意しましょう。
- 個人に合った適度な運動を続け、体の機能の低下を防ぎましょう。
- 浴室や脱衣所には、滑り止めマットを敷きましょう。
- 寝起きや夜間のトイレなどで、ベッドから起き上がるときや体勢を変えるときは慎重にしましょう。
- 段差のあるところや階段、玄関には、手すりや滑り止めを設置しましょう。
- 電源コードが通り道にこないように、電気製品を置きましょう。
(出典)消費者庁 「10月10日は「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!-転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生しています-」より