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2026年02月12日

暖房器具や調理器具でのやけどに注意!

寒い季節は、家庭で暖房器具を使用したり、鍋料理などの温かいものを食べたりする機会が増えます。
そこで、注意が必要なのがやけどです。特に小さな子どものやけどには、十分に気をつけましょう。

寒い時期に多い低温やけど

電気ストーブ、カイロ、湯たんぽ、電気毛布など、寒い時期はさまざまな暖房器具を使用します。やけどは熱いものに直接触れて起こることが一般的ですが、体温よりやや高い程度でそれほど熱いと感じない温度でも、やけどをすることがあります。これが低温やけどです。皮膚の同じ部位が長時間熱源(44~50℃)に触れ続けることで起こります。長時間熱の作用が及ぶと、深いやけどになっていることもあります。
暖房器具を使用する際は、取り扱いに十分注意して安全を確保しましょう。
また、自分で予防が難しい乳幼児や高齢者には、周囲が気にかけてあげることが大切です。

●電気毛布

就寝時には電源を切りましょう。

●湯たんぽや電気あんか

就寝時には、必ず布団から取り出しましょう。専用カバーや厚手のタオルに包んでも、低温やけどを起こす可能性があります。

●使い捨てカイロ

製品の取り扱い説明書の使用方法、使用時間を守りましょう。同じ部位に長時間貼り続けない・肌に直接貼らない・べルトやガードルなどで押し付けて使用しないようにしましょう。

子どものやけど

子どもは大人よりも皮膚が薄いため、同じ温度でも深いやけどになりやすく、傷跡が残ったり重症化したりする恐れがあります。
消費者庁と独立行政法人国民生活センターの調べでは、令和2年12月までの10年間で、炊飯器や電気ケトルなどによる乳幼児(2歳以下)のやけど事故は333件、コンロによるやけどの事故は50件。その他にも、加湿器やストーブなどの暖房器具に触れるなどして、合わせて約2,000件ものやけどの事故が確認されています。

また、東京消防庁によると、令和5年にやけどの事故で救急搬送された1,282人のうち、0歳から4歳までの342人が最も多く、全体の約3割を占めています。

キッチン

家の中で、子どもがもっともやけどを負いやすい場所がキッチンです。オーブンやグリル付きコンロ、鍋やフライパンなどの熱い調理器具、電気ケトルや電気ポットの熱湯、炊飯器の蒸気などが原因となっています。やけどを防ぐためには、調理中は子どもが近づかないようにすることが大切です。

リビング

リビングでは、ストーブやヒーターなどの暖房器具、アイロン、ヘアアイロンなど、日常生活で使用する器具がリスクとなります。
とくに秋冬の寒い季節は、暖房器具によるやけどの事故が増える時期。小さな子どもが触れてしまうと、重篤なやけどになる可能性があります。暖房器具には専用のガードを設置するなど、子どもが直接触れられない環境を作ることが重要です。

0~5歳のやけどによる事故の原因上位10位(令和元年~令和2年)
0~5歳のやけどによる事故の原因上位10位

(出典)東京消防庁 「STOP!こどもの事故」より

ペットのやけどにも注意

人が暖房器具をほしくなるように、冬はペットもあたたかくしてあげたいものです。
でも実は、ペットも低温やけどに注意が必要なのです。
動物は人間よりも長い毛で身体が覆われています。長い毛は熱さを感じにくいため、動物自身が「熱い」と感じないまま、熱が皮膚にダメージを与えてしまう場合があります。湯たんぽには厚手のカバーをかける、暖房器具のそばで長時間居続けさせない、赤くなっている部分が皮膚にないかなど定期的に体をチェックする、といったことに注意してください。
赤くなっている部分や、触れたら嫌がる部分があったら低温やけどを疑い、早めに動物病院などを受診しましょう。