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2021年05月12日

「コロナ太り」を解消するダイエットのポイントは?

「ステイホーム」「テレワーク」が日常になり、この1年あまりで生活習慣が大きく変化しました。身体を動かす機会も減って、「体重の増加が気になる」という方も多いのではないでしょうか。民間の調査では2019年末時点の体重と比較して、「3kg以上増加」という人が9.3%で、「3kg未満増加」24.3%と合わせて、3割を超える人が「コロナ太り」を感じています。

まだしばらくはコロナ対策が必要とされる毎日で、「コロナ太り」解消法を考えてみましょう。

目指せ!健康的なダイエット

「コロナ太り」で増えた体重を元に戻すダイエットのポイントは、まず以前からの体重の変化を確認することから。特に意識していなかった方は、コロナ禍前に着ていた服が着られるかどうか確認してみる方法もあります。テレワークで在宅時間が増えると、ルームウェアなどカジュアルな服を着ることが多くなり、体型の変化に気づかないことがあります。

体重や腹囲が増えたことを確認したら、増えた分を元に戻すことを目標にします。
「もとの〇㎏にしよう」「この服を着られるようになろう」など、具体的な目標を決めてから減量を始めてください。若い女性たちでは、「やせ(低体重)」が問題となっています。また高齢者の方は、やせたことで運動器の障害(ロコモティブシンドローム:通称「ロコモ」)や、虚弱(フレイル)のリスクを高めることもあります。くれぐれも、過剰なダイエットには注意してください。

コロナ禍に体重が増えた方は、その多くがライフスタイルの急激な変化によるものです。
1~2カ月ぐらいの期間で、体重を元に戻すことを意識して取り組みを始めましょう。

【厚生労働省 食べて元気にフレイル予防】

標準体重とは?

身長と体重のバランスを表す数値に、BMI( Body Mass Index )という指標があります。男女とも標準とされるBMIは22.0。これは統計上、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)に最もかかりにくい数値とされています。

【BMIの計算方法】

体重( kg )÷身長( M )÷身長( M )
標準値18.5~24.9
(身長はMで計算します。例:162㎝ ⇒ 1.62で計算)

食生活改善のポイント

体重が増えて、血圧や血糖が高めになった、あるいは体力や気力が以前より減ったと感じる方は、食事の内容や生活の質を見直しましょう。「特に、何も気になるところはない」という人でも、食事記録をつけることをおすすめします。いつ、どんなときに、どのようなものを食べて、どのように感じたかが分かり、課題を自覚できます。ダイエットに取り組む場合は特定の食品を抜くこと、極端に食事量を減らすことは避けましょう。主食・主菜・副菜のそろった食事を基本に、調理法や食事の量、間食・アルコールなどのとり方を見直すことが大切です。

規則正しい生活を送り、食事ではエネルギー量(カロリー)に注意し、決して無理な状態とならないように調整しつつ、ウオーキングやランニングなど適度な運動を長く続けることが、ダイエットを成功させる秘訣です。

見直すべき食生活改善ポイント
  • お腹いっぱいまで食べる・残りものをつい食べてしまう
  • 早食い
  • 野菜が嫌い
  • 間食が多い
  • 午後9時以降に食べることが多い
  • お酒や清涼飲料水・ジュースが好き

急な減量、特に極端な食事制限は、自己免疫力を低下させることがあります。コロナ禍では、むりな食事制限は禁物。ビタミン・ミネラル不足やタンパク質不足、過度な糖質制限によるエネルギー不足などは、栄養バランスが崩れて自己免疫力を下げる原因となります。また、低栄養状態になると、代謝が下がって逆に太りやすくなることもあります。体重という数字だけに執着するのではなく、健康的な身体づくりを心がけましょう。

【農林水産省 健康な毎日を過ごすために】

気分転換もかねて運動習慣を

ウオーキングやランニングなど、適度な運動を長く続けることはダイエットを成功させる秘訣です。1日に、30分程度のウオーキングがベスト。難しい場合は、今より少しでも歩く時間を増やす工夫をします。ひと駅分歩く、階段を使うなど、生活の中で見つけてみましょう。

取り組みやすいことから始めて、運動を日課にすることが重要です。

【けんぽニュース ステイホームでも運動不足にならないように】

【東京都福祉保健局 トーキョーウォーキングマップ】